東京 青山ブックセンター
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侯孝賢と私の台湾ニューシネマ

朱天文 著/樋口裕子・小坂史子 編訳

竹書房


 私は映画の中でもただただ日常を送っているシーンが好きだ。ご飯を食べたり、学校へ行ったり、遊びに行ったり、仕事をしたり、映画の中で生活をしているだけのシーンが始まるとずっと観ていたいと思う。そんな私が侯孝賢監督の作品と出会ったのは必然だったのかもしれない。
 侯孝賢監督は「日常の暮らしの中で普通の人が出会う普通の出来事を表現するのが素晴らしい」と評されている。その侯孝賢監督と数々の脚本を手掛けてきたのが、今回の著者である作家の朱天文さんだ。朱天文さんは台湾ニューシネマの始まりと言われる作品を侯孝賢監督と作り、その中でも本質的に映画と小説は違うということを取り上げている部分があり、映画作品を鑑賞する上で違った視点から捉えることが出来るようになるのでぜひ読んでほしい。
 表紙の写真は二人が初めて出会った明星珈琲館で打ち合わせをしているところで、ここからどんな素晴らしい作品が生まれ、数々の出会いがあるのかを考えるだけで心が弾むようだ。


書影
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10月15日 ─ 11月中旬青山ブックセンター
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画像。店内の様子

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