作品社
私は女を愛する女だ。それが密のように顔を濡らす涙の源泉――。
レズビアンに“なる”ことへの恐怖が恋人の愛を拒絶する。女性への愛情と欲望、そして激しい自己否定……。
台湾レズビアン文学の記念碑的作品。
作品社
複数形の、台湾文学。
恋愛結婚と出産を経て、幸せな家庭を手にしたはずの主人公が、「よき娘」「よき妻」を演じてきた人形のような過去に別れを告げ、同性への愛に生きる決心をする……
その後の台湾レズビアン文学に大きな影響を与えた表題作「蝶のしるし」のほか、女性作家の小説全八篇を収録。
邱常婷ほか著/池上貞子 訳
陳思宏ほか著/三須祐介 訳